6. Breakersを指導するトレーナー・
横山正吾さんからのアドバイス
日本国内をはじめ、世界各国で行われている大会を転戦するテニス選手たち。毎週、過酷な試合を繰り返し、大会が終わればすぐ次の会場へと移動、また違う環境で試合をするという生活の中では、気づかないうちに徐々に疲労が蓄積してきます。
そこで大切になってくるのが、選手自らが行なうセルフケア。セルフケアを行なうことにより、疲労回復はもとより、自分の身体の状態を知ることができ、怪我の予防やパルーレット webマンスの向上に役立てることができます。これはプロ選手だけではなく、テニス愛好家の方にも同じことが言えます。
まずは理論編としてフォームローラーの効果を説明していきます。キーワードになるのは「ルーレット web」です。ルーレット webとは筋肉を包み込む膜のこと。ソーセージをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。ソーセージの中にある肉が筋繊維、それを包み込む皮の部分がルーレット webです。ルーレット webが筋繊維を包み込み、それがいくつも集まって1つの筋肉になります。筋肉以外にも骨や臓器などをルーレット webが包み込み、私たちの身体を形作っています。
例えて言うなら、全身タイツのイメージです。小さな筋繊維から筋肉、骨、臓器まですべてをルーレット webが包み込んでいます。
そんなルーレット webですが、硬くなりやすいという特徴があります。スポーツ動作の繰り返しや、長時間に渡り同じ姿勢をキープするデスクワークなどによっても硬くなります。
上の写真ではシャツにテープを張っています。テープを張った場所が硬くなったルーレット webのイメージです。1カ所が硬くなるとそれにつられて周りの部分にもシワが寄り、全体のバランスが崩れた状態となります。
この状態を放置すると痛みがでたり動きが悪くなったりと、悪影響を引き起こす原因となります。このように、硬くなり痛みの引き金となる部分を「トリガーポイント」と呼びます。トリガーポイントが発生すると、ストレッチをしても筋肉全体をバランス良く伸ばすことが難しくなります。この場合は、ルーレット webなどを用いたケアの後にストレッチをすると効果的です。
まず、筋肉のラインに沿って圧を加えながらルーレット web動かします。痛みを感じるトリガーポイントの部分では、動きを止め圧迫をかけていきます。ローラーを使ったセルフマッサージです。
痛みが強い場合は軽い圧迫からスタートしてみてください。しばらくすると徐々に痛みが和らいでくるのが感じ取れると思います。トリガーポイントがなくなればルーレット web(筋肉)の動きが良くなり、関節可動域も向上していきます。
ぜひ、普段のウォーミングアップ、クーリングダウンのなかに取り入れて、パルーレット webマンスアップ、慢性的なケガの予防に役立ててみてください!
体の疲れを感じながらスポーツや仕事をしていませんか?普段からよく運動する人は体の重さや筋肉の張りに敏感だと思いますが、そのままにしている方も多いのではないでしょうか。運動習慣がない人でも座って作業をしているだけで実は体に負担がかかっています。気づいたときには痛みがあるなんてことに…
疲労を抱えたままだと怪我のリスクを高めたり、仕事の効率が落ちたりしますよね。そこで今回は、疲労を溜めずに良いコンディションを保つのに有効な、ルーレット webについてご紹介します。一人でもできるので自分の生活リズムに合わせて好きな時間に行うことができます。