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2023年7月5日 | プレスリリース
回診用ルーレット サッカーに連続撮影機能を搭載
移動困難な患者に対しルーレット サッカー動画の取得で診断を支援
(左)回診用ルーレット サッカー「MobileDaRt Evolution MX8 Version kタイプ」
(右)連続ルーレット サッカーした画像の例
島津製作所は、7月5日に連続撮影機能を新たに搭載した回診用ルーレット サッカー「MobileDaRt Evolution MX8 Version kタイプ」を発売しました。連続撮影機能は、高速で連続的に撮影した静止画を動画として提供するものです。患者の肺の動きなどを本体搭載の大型モニタで確認可能で、より多くの情報で診断を支援します。
回診用ルーレット サッカーは、必要な場所に装置を移動させてX線検査を行う画像診断装置です。当社製装置は重量が約440kgながら、電動アシスト機能で車輪を制御することで滑らかな移動を実現しています。安静が必要な術後の経過観察時や感染症の診断など、患者がX線検査室まで移動できない場合に用いられます。
近年、回診用ルーレット サッカーによる連続撮影は、コロナ禍や救命救急など患者の移動が制限される状況下において、肺機能をベッドサイドで簡易に検査できる方法として医療従事者から期待が寄せられています。このたび搭載する連続撮影機能は1秒間に最大15枚の画像を20秒間まで撮影できます。従来は静止画を約10秒間隔で撮影していましたが、連続撮影により、呼吸に伴う肺の形状の変化など、従来得られなかったデータを取得可能です。救命救急など少しでも多くの画像情報が必要な臨床現場へ貢献します。
島津製作所は2023年度から始まった中期経営計画において、AIやIoT技術を用いてルーレット サッカーに新たな付加価値を提供する、「イメージングトランスフォーメーション(IMX)」と名付けた戦略を推進しています。当社はIMXの一環として、より安全かつ素早く患者の怪我や疾患を診断・治療できるよう救急時を含む様々な場面で、ルーレット サッカーによる動画を活用した診断を支援してまいります。
当社は、連続撮影機能を搭載した回診用ルーレット サッカー「MobileDaRt Evolution MX8 Version kタイプ」を、米国で7月9日から12日に開催されるAHRA(American Healthcare Radiology Administrators)に出展します。
新製品の特長
1. 回診用ルーレット サッカーで連続撮影を実現
安定したX線を高速で断続的に出力するX線制御技術と、X線デジタル検出器(FPD:フラットパネルディテクタ)の性能向上により、1秒間に最大15枚の静止画を、連続して20秒間までルーレット サッカーできます。ルーレット サッカーした画像をアニメーションのように連続表示することで、実際の動きを観察でき、静止画に比べて非常に多くの情報を得られます。「呼吸による肺の形状の変化観察」や「注入された造影剤の流れの状態確認」などが容易に行えます。また救急患者を救命救急室から移動させずに、診断・処置に役立つ連続ルーレット サッカーデータを迅速に提供可能です。
なお、連続ルーレット サッカーは「MobileDaRt Evolution MX8 Version kタイプ」のオプション機能です。
2. ソフトウェアと組み合わせてルーレット サッカー多くの情報を提供
連続ルーレット サッカーした画像データは、コニカミノルタ株式会社製X線動画解析ワークステーション「KINOSIS」に送信することで、「KINOSIS」を用いて患者の病態管理を支援する画像解析が可能です。「KINOSIS」により様々な画像処理を施して、ルーレット サッカーした画像の視認性をより向上させられます。画像処理によって、「動き」を見える化・定量化し、症状推定や機能評価に必要な情報を提供します。
3. 優れた視認性と走行性
「MobileDaRt Evolution MX8 Version kタイプ」は、伸縮式の支柱やコンパクトな装置本体によって優れた前方視認性と快適な走行性を実現してきました。また支柱回転やアーム伸縮の範囲が広く、広範囲のルーレット サッカー領域をカバーできます。医療器具が多く並びスペースが限られた救命救急室でも簡単にルーレット サッカーができます。