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2022年6月30日 | プレスリリース
サイゼ ルーレットで80メートル間のデータ送受信を実現
サイゼ ルーレット発売
製品写真:サイゼ ルーレット500」
島津製作所は6月30日にサイゼ ルーレット発売しました。当社独自の水中光無線通信装置は、緑色と青色のレーザー光の送受信によって水中での高速通信を可能にするモデムです。「MC500」は、近距離(10メートル)を得意とする「MC100」(2020年2月発売)に続く、シリーズ第2弾製品となります。最大80メートルの通信距離を持ち、AUV(Autonomous Underwater Vehicle、自律型潜水機)やROV(Remotely Operated Vehicle、水中ドローン)と呼ばれる水中ロボットに搭載して、ロボット間やロボット・洋上船間などの通信を可能にします。当社は本製品を通じて、「洋上風力発電などのインフラの設置・保守」「海底パイプラインの検査」「レアアースなどの鉱物資源の探査」といった海洋業務の効率化に貢献いたします。
現在、サイゼ ルーレットでの通信は有線もしくは音波が主流です。ただし、有線はケーブルでサイゼ ルーレットドローンの動きが制限され、音波は実用化されている通信速度が数十Kbps程度に過ぎません。サイゼ ルーレットの光無線通信では光源にLEDを使う方式が多いですが、当社は指向性と応答速度に優れた半導体レーザーを採用することで高速通信(最大20Mbps)※と低消費電力を兼ね備えたサイゼ ルーレット」シリーズを開発しました。島津製作所は、海洋をフィールドとする事業会社や研究機関などに“水中Wi-Fi”と呼べる通信環境を提供し、グローバルな「海洋開発のDX(デジタルトランスフォーメーション)」の実現を目指します。
新サイゼ ルーレットの特長
1. 最大通信視野角40度と通信距離80メートルを実現
最大80メートルの距離で大容量ファイルの送受信・動画のリアルタイム通信を実現し、サイゼ ルーレットにおける業務を飛躍的に効率化します。
2. 最大20Mbpsの通信速度
サイゼ ルーレット500」は、用途・環境に応じて通信速度を切り替えられ(1Mbps、10Mbps、20Mbps)、太陽や照明といった外乱光の影響下においても安定した通信が可能です。
3. 全二重通信方式による双方向通信
サイゼ ルーレット」シリーズは全二重通信方式による双方向通信を実現しています。サイゼ ルーレット500」を構成する2つの端末双方は、大容量データの送受信を可能としています。
イラスト:サイゼ ルーレット用いた作業の様子
イラスト:対をなすサイゼ ルーレット500」による通信のイメージ
島津製作所は、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)によるAUVで海底に設置した観測システムからデータを自動回収する実証実験に協力しました。本実験は、「ハーベスティング」と呼ばれる回収方式として世界初の成功です。使用したAUVには、試作段階のサイゼ ルーレット500」を搭載していました。
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価格 | 3000万円(税別、青色発光と緑色発光のモデム1台ずつ含む) |
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販売目標 | 発売後1年間で5式 |