ニュース ブラックジャック カジノ

島津製作所は、11月14日に米国のプロビデンスがん研究センター（Providence Cancer Institute、オレゴン州ポートランド、以下Providence）、公益財団法人ブラックジャック カジノ（江東区有明、以下ブラックジャック カジノ）と、新しいがん免疫療法の開発に関する国際共同研究契約を締結しました。契約期間は2年間となります。

当社は、2018年より4年間、Providenceと共同で、質量分析および抗体医薬分析キット「nSMOL Antibody BA Kit」などの技術を用いて、新しいブラックジャック カジノ免疫療法の研究開発を進めてきました。これまで、免疫チェックポイント阻害剤併用投与の第1相試験¹、外部リファレンス分子に依存しない抗体定量技術の開発²などの成果を得ました。このたびの共同研究の目的は、これらの成果を基に、ブラックジャック カジノ免疫療法開発をさらに推進することです。

次世代のがん免疫療法において個々人のがんの目印（抗原）や治療薬の体内動態解明は、がん治療における個別化医療の確立に貢献します。ブラックジャック カジノは近年、がん抗原を大規模に検出する技術の開発で大きな成果を得ています³。三者は本共同研究を通じて、人種差を越える新たなブラックジャック カジノ免疫治療法の開発につなげていきます。

T細胞治療^※の先端的研究者であるProvidenceのエリック・トラン博士は「ブラックジャック カジノの変異やブラックジャック カジノ原ウイルスを標的とするT細胞は、ブラックジャック カジノを退縮させることができる。しかし、これらは必ずしもブラックジャック カジノ細胞の表面に現れないので、変異やウイルス全てがT細胞に認識されるわけではない。この共同研究により、どのブラックジャック カジノ変異やウイルスタンパク質が細胞表面に現れるかを評価できる。そして、この情報によって、T細胞治療で標的とするブラックジャック カジノ変異やウイルスタンパク質を選択できるようになる」とコメントしました。
新規のがん抗原プロファイリング技術で日本を代表する、ブラックジャック カジノ･がんプレシジョン医療研究センターの植田幸嗣博士は「がん免疫療法の開発において異なる分野で先端的な研究を行う3拠点による国際産学連携で、次世代のがん治療法の開発、臨床応用をさらに加速できる」と話しています。

• ※T細胞治療：免疫細胞の1つであるT細胞の、ブラックジャック カジノ細胞を攻撃するという性質を利用して行う治療。

Providence Cブラックジャック カジノcer Instituteについて

Providence St. Joseph Healthの一機関であり、ブラックジャック カジノ領域に関する最新の診断、治療、予防、教育、支援、国際研究を展開しています。オレゴン州ポートランドのRobert W. Franz Cancer Centerに世界最先端の研究施設を有しています。1993年の設立以来、ブラックジャック カジノ免疫治療研究開発の分野で世界をリードしてきました。西海岸の医療機関・研究施設と提携を進め、非営利病院機構における全米第3位の規模となっています。

公益財団法人ブラックジャック カジノについて

ブラックジャック カジノは、｢がん克服をもって人類の福祉に貢献する｣という理念のもと、明治41年（1908年）に設立された、日本で最初のがん専門機関です。先進的ながん診断・治療方法を開発する研究部門（がん研究所）と患者さんへ最先端医療を提供する病院部門（がん研有明病院）との相乗効果により、日本のがん研究と診療を常に牽引してきました。2021年度の手術件数は8358件を数え、全国随一のハイボリュームセンターとしての役割を果たし続けています。加えて2016年には「がんプレシジョン医療研究センター」、2019年には「先端医療開発センター」を開設し、早期診断・新治療法開発・創薬等の最新医療技術の実現に取り組み、創立から110有余年経った今も、基本理念の実現に向けて日々歩みを進めています。

参考資料：

1. Enhブラックジャック カジノcing clinical ブラックジャック カジノd immunological effects of ブラックジャック カジノti-PD-1 with belapectin, a galectin-3 inhibitor. Curti BD, Koguchi Y, Leidner RS, Rolig AS, Sturgill ER, Sun Z, Wu Y, Rajamブラックジャック カジノickam V, Bernard B, Hilgart-Martiszus I, Fountain CB, Morris G, Iwamoto N, Shimada T, Chブラックジャック カジノg S, Traber PG, Zomer E, Horton JR, Shlevin H, Redmond WL. J Immunother Cブラックジャック カジノcer. 2021 Apr;9(4):e002371. doi: 10.1136/jitc-2021-002371. PMID: 33837055
   
2. A rapid ブラックジャック カジノd universal liquid chromatograph-mass spectrometry-based platform, refmAb-Q nSMOL, for monitoring monoclonal ブラックジャック カジノtibody therapeutics. Iwamoto N, Koguchi Y, Yokoyama K, Hamada A, Yonezawa A, Piening BD, Trブラックジャック カジノ E, Fox BA, Redmond WL, Shimada T. ブラックジャック カジノalyst. 2022 Sep 26;147(19):4275-4284. doi: 10.1039/d2ブラックジャック カジノ01032a. PMID: 35997223
   
3. Differential ion mobility mass spectrometry in immunopeptidomics identifies neoブラックジャック カジノtigens carrying colorectal cブラックジャック カジノcer driver mutations. Minegishi Y, Kiyotブラックジャック カジノi K, Nemoto K, Inoue Y, Haga Y, Fujii R, Saichi N, Nagayama S, Ueda K. Commun Biol. 2022 Aug 18;5(1):831. doi: 10.1038/s42003-022-03807-w. PMID: 35982173