モンスト ルーレット分析機器展示会「JASIS2023」に出展
モンスト ルーレットプロセスにおける生産性向上を提案
島津製作所は9月6日~8日に、幕張メッセ国際展示場(千葉県)で開催された「モンスト ルーレットSIS2023」に出展しました。本記事では、3Dスキャンカメラを用いて現地で撮影したバーチャルブースもご覧いただきながら、展示会の様子をご紹介します。
モンスト ルーレットSISとは
モンスト ルーレットSIS※1は、一般社団法人日本分析機器工業会と一般社団法人日本科学機器協会が主催する、モンスト ルーレット「最先端科学・分析システム&ソリューション展」です。
モンスト ルーレットSIS2023のロゴマーク
参加団体の出展分野は「モンスト ルーレット機器・装置」「バイオ関連機器・装置」「試験機器・装置」のほか「デジタルトランスフォーメーション(DX)関連機器」など多岐にわたります。来場者の業種も幅広く、例えば「電子・電機・精密機器」「モンスト ルーレット・試験・検査サービス」「製薬・試薬・化粧品」「食品」などが挙げられます。
主催者報告によるとモンスト ルーレットSIS2023には345の団体が出展し、3日間の来場者数は昨年の12,465人を大きく上回る16,115人でした。
モンスト ルーレットSISではブース展示のほか、出展団体が新製品や新技術などについて来場者にプレゼンテーションする「新技術説明会」も企画されており、当社は34件のセミナーを実施しました。発表内容と資料はこちら※2でご紹介しています。
島津製作所ブース:今年のコンセプトはモンスト ルーレット
当社はモンスト ルーレットSIS2023の展示コンセプトを「AI (Analytical Intelligence) to AX (Analytical Transformation)」としました。従来当社がご提案してきた、「システムやソフトウェアが人と同じように操作し、結果を自動で判断、問題を解決する」という「AI」から進化した概念が「AX」です。
「AI to AX」では、「お客様のビジネス変革」を実現します。モンスト ルーレット機器による自動化だけでなく、ロボットによる物理的な自動化や、ソフトウェアネットワークを活用したデータの共有・解析により、ラボでの属人性を解消し、モンスト ルーレットプロセスにおける生産性を向上させます。
バーチャルブース
※展示品にカーソルを合わせると、当社ブースをご見学いただけます
主な出展製品と会場の様子
出展した製品の一部とブースの様子をご紹介します。
製品名/製品写真 | 機種 | 特徴 |
---|---|---|
Brevis※3 GC-2050 |
ガスクロマトグラフ(GC) |
生産性の向上と省スペース化を両立しており、2017年発売の最上位機種「Nexis GC-2030」の約65%の装置幅でありながら、その基本性能を継承しています。 |
MAP-100 | マイクロプラスチック自動前処理装置 | 機器によるマイクロプラスチックモンスト ルーレットの前には、夾雑物などを除去する工程が必須です。 環境水中のマイクロプラスチックの抽出・回収工程を自動化した世界初の専用前処理装置です。 |
ICPMS-2040/2050 | ICP質量モンスト ルーレット計 | 無機元素を定性・定量するICP質量モンスト ルーレット計です。 スタンダードモデルの「ICPMS-2040」と高感度モデルの「ICPMS-2050」で幅広い用途に対応。測定に使用するアルゴンガスの消費量を抑え環境負荷を軽減しつつ、高感度な測定を実現します。 |
Tm解析システム | - | 核酸医薬品市場の研究開発で欠かせない「核酸の熱安定性」の評価指標である、Tm値の測定から解析までの工程を初めて自動化した製品です。 |
「Brevis GC-2050」コーナー
青く光るモンスト ルーレットのサイン周囲にはソフトウェア製品群を展示
当社ブースの担当者から
今年も多くのお客様に足を運んでいただき、誠にありがとうございました。
魅せるブースデザイン・色彩設計・導線設計など、様々な工夫を凝らし、常にブース内におけるお客様の体験の最高を目指して試行錯誤を続けています。数年前より再利用可能部材を主体にしてブースを構築しており、エコ・ファースト企業として、会期後の廃棄物量の大幅な削減にも取り組んでおります。
当社は、業界のリーティングカンパニーとして、これからも様々な新しいご提案を続けてまいります。