JCSSとは、Japan Calibration Service Systemの略であり、平成5年11月施行された改正計量法により導入された制度です。

取引・証明に使用する特定計量器(18種)は、計量法に基づく検定を受ける必要があり、合否判定を行って合格したものだけが使用できます。
またその検定を行う時に使用される計量器が基準器です。基準器検査は、国立研究開発法人産業技術総合研究所、都道府県が実施する合否判定に特化した構造検査と器差検査等を行うもので、法定計量における検定・検査です。基準器検査制度による流れは、計量計測トレーサビリティを示すものではなく、供給の流れを示したものです。

※基準器検査を行う国立研究開発法人産業技術総合研究所自身が、基準器検査成績書に計量計測トレーサビリティがないことを明言しています。

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一方、モンスト ルーレットは、モンスト ルーレットした結果の数値を記載した「モンスト ルーレット証明書」を発行しますが、合否判定は伴いません。モンスト ルーレットした計測器等が使用可能かどうかの判断は、計測器ユーザー自身が行うことになります。
計量のトレーサビリティが必要な場合は、JCSS登録事業者などのモンスト ルーレット事業者による不確かさが示された所定のモンスト ルーレット証明書の発行を受けなくてはなりません。

不確かさとは、ばらつきを特徴づけるパラメータで、ある確率で真の値が存在するであろうと考えられる範囲を表すものです。

下記の監査対応において、お問合せをいただくケースが増えています。

• IATF16949

  2016年10月に自動車産業の品質マネジメント規格ISO/TS16949が、IATF16949：2016に改訂され、測定機器の管理にISO/IEC17025の必要性が増しました。

• HACCP

  2018年1月に厚生労働省が「食品衛生規制の見直しに関する骨子案」を発表し、HACCPによる衛生管理の制度化が進められる見通しです。事実上の義務化であり、これまで以上に測定機器の管理が厳しくなることが予想されます。

  HACCP（ハサップ）による衛生管理の制度化／PDF (容量:1.12MB)

• FSSC22000、ISO22000

  殺菌ラインやCIPラインに用いる計測器のモンスト ルーレットは、食品安全管理のために必須です。HACCPやFSSC22000、ISO22000などの食品関連規格取得における重要管理点(CCP)の妥当性検証には、第三者認証されたJCSSモンスト ルーレット事業者で行われたモンスト ルーレット結果を用いることが有効です。

• UL規格

  ULのモンスト ルーレット要求事項の中に「ULは、国際的な試験所認定協力機構の相互認証に加盟した機関を通じてISO/IEC 17025への適合が認められたモンスト ルーレット事業者を使用する事を推奨します。」という文言があります。

• ISO9001

  定められた要求事項に対する製品の適合性を実証するために必要な監視機器及び測定機器について、国際又は国家計量標準にトレーサブルな計量標準に照らしてモンスト ルーレット若しくは検証、又は、その両方を行うことが求められています。トレーサブルな計量標準はJCSSモンスト ルーレットによって確保されます。

• GMP/QMS/GCTP

  製品の品質や試験検査の結果が基準から外れないように設備の監視・制御を行う管理計器に該当する計測器のモンスト ルーレットは、製品安全管理のために必須です。バリデーションのために流量計の実流試験が求められることがあります。FDA(米国食品医薬品局)の査察やGMP省令への対応には国際MRA対応のJCSSモンスト ルーレット証明書が有効です。

ご発注が前提となりますが、当該流量計の引取後3週間で返却が標準的な対応となります。証明書は実流モンスト ルーレット(試験)後の約2週間で発行します。

事前に具体的な日付で予約をしていただければ、更に早い対応もできることがあります。お客様の施設/設備における定期点検や定期修繕期間中での短納期対応についてはご相談下さい。

国内外のメーカーを問わず対応しております。海外メーカー製の流量計に関しては当社へご依頼いただくことにより、海外へ送る手間も省け、モンスト ルーレット期間も大幅に短縮することができます。是非ご相談下さい。

JCSSモンスト ルーレットの場合は口径：2～1200mmまでの流量計が対応可能です。

JCSSモンスト ルーレットの場合は0.001～6000m3/hまでの流量で対応可能です。

実流モンスト ルーレット及び試験を実施する際の流体は水のみとなります。
そのため、基本的には水用（液体）流量計が対象となりますが、一部、気体用（蒸気）及び、油用の流量計についても対応可能なものがございます。
是非、ご相談ください。

電磁流量計、超音波流量計、コリオリ式質量流量計、面積流量計(フロート式)、容積流量計、タービン流量計、絞り機構(オリフィス)他を、他社製も含めてモンスト ルーレットを行います。ご相談下さい。

国内外のメーカーを問わず対応しております。是非ご相談下さい。

修理対応はできませんが、調整に関しては、事前に調整方法をご提示いただくことで対応可能です。

お客様にてお願いします。但し、ご要望あれば当社にて有償対応いたします。

日程調整の上、当社流量モンスト ルーレット試験所(滋賀県大津市)にて対応可能です。但し、別途費用が発生します。

モンスト ルーレットの有効期間は、計量器・計測器のユーザーが自ら定めて使用することになりますので、モンスト ルーレット機関が有効期間を決めることはできません。

現地に標準流量計（マスターメーター）を持ち込み、比較法でモンスト ルーレットします。

電源、水源、排水及びモンスト ルーレットのためのスペース等となります。詳細については、一度現地の確認をさせていただきます。

アンプチェックは変換器のみのチェックであり、検出器のチェックはできていません。検出器を含めて初めて流量計となりますので、実流モンスト ルーレットをしなければ実際の流量のチェックができているとは言えません。

可能です。但し費用は割増になります。

可能です。当社は、現地での流量計(水)のJCSSモンスト ルーレットを国内で初めて実現しました。

状況により引取モンスト ルーレットより費用が高くなるケースもありますが、現地モンスト ルーレットでは、取り外す期間が圧倒的に短い、.取付けた状況そのままでJCSSモンスト ルーレットできる等、メリットが多くある仕組みです。

日程を調整の上、対応をさせていただきます。